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文月の茶の風景4 2015年08月04日(火)13時11分

■7月の活動④■
7月30日(木)
夏期集中稽古2日目
1年生は茶会の流れや客としての基本的な作法をしっかり頭に入れてもらいます。いずれは、1人で茶会に呼ばれても、堂々と振る舞えるようになってもらえたら最高です。そこが分かっていないと、不安感からいろいろなことが気になって、お茶を楽しむなんて気持ちには、とてもじゃないですが、なれないと思います。
午後はお点前の割稽古を中心に進めました。

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別の洋室では、2年生以上を対象に立礼の稽古を入れていただきました。9月の学園祭茶会では立礼でのお点前もあるため、マスターしておかなければなりません。
3年生・2年生は広間でのお点前ともう一カ所で平茶碗のお点前、立礼でのお点前と三カ所で稽古をつけてもらいました。

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なかなか普段の稽古ではじっくり自分のお点前のチェックができていなかった上級生にとっては、満足のいく稽古となったはずです。
夏休みの開放感の中で茶道の稽古に集中できる環境が準備できたのは非常に有意義なことでした。

藪内流お家元の先生方、龍谷大学茶道部釣寂会のみなさん、美好園さん、ご指導いただきありがとうございました。

文月の茶の風景2 2015年08月03日(月)18時20分

■7月の活動②■
7月16日(木)
祇園祭宵山稽古
当日は、祇園祭(前祭)の宵山…台風が近づく中でのお稽古でしたが、祇園祭の風情を少しでも楽しもうと思い、お菓子を事前に注文しておきました。
今回のお菓子は「柏屋光貞(かしわやみつさだ)」さんの「行者餅(ぎょうじゃもち)」です。祇園祭の宵山のみ発売されるレアなお菓子です。…要予約!

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行者餅とは…疫病がはやった1806(文化3)年、「柏屋」の祖先、四世利兵衛が山伏として修行中に夢枕に現れた役行者(えんのぎょうじゃ)のお告げに従って行者の衣を模した菓子を作り、祇園祭の役行者山に供えたのが始まりと伝えられています。小麦粉と砂糖の生地を薄く焼き求肥餅の上に、粉山椒を混ぜた白味噌餡が塗られ折り畳まれており、行者(修験者)の篠懸(すずかけ…法衣)を畳んだ形をかたどっているのだそうです。
山椒の味が効いていて非常に癖になる味わいです。私も毎年のリピーターです(笑)部員全員で宵山気分を味わいつつお菓子をいただきました。

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部員たちは、こんなお菓子もあるのか~と美味しそうにぱくついていました。
山椒の味がかなり効いているので、山椒が苦手な人には向きませんが大人の味わい!?です。
今回のように、行事を意識しながら季節を感じることも非常に大切なことだ思います。京都市外から通学している部員も多いので、京都の夏の風物詩の一つでもある祇園祭とその雰囲気を少しでも自分の心と体で身近に感じてもらえるとありがたいです。

文月の茶の風景1 2015年08月03日(月)18時18分

■7月の活動①■
7月12日(日)
平安神宮澄心亭月釜
平安神宮の神苑内に建てられた「澄心亭」で行われる月釜に参加させていただきました。
今月は藪内流竹風会京都支部のご担当であるということで、無理を言って実際の茶会を経験させていただきました。1年生にとっては本物のお茶会デビュー戦です。2・3年生にとっても『大人の』お茶会は初体験です。
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当日は、梅雨明け前にもかかわらず、気温がぐんぐん上昇し真夏日…みんな汗だくです(^_^;ゞ
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今回は、茶室の設えの中心となる「掛け物」について…。
待合ではまず床の間や会記(茶会で使用する道具などを記した記録表)を拝見するのですが、なぜ見るのかをまず理解してもらう必要があります。まず最初に掛け物を拝見しますが、お軸に書かれた文字が高校生には読めない…(笑)

現代では、書道をやっていて、仮名や漢字の崩し字を実際に書いたことがある、あるいは、大学などで古典文学を専門的に学んだ経験がある者など、必要に迫られて?あるいは読みたいと思ってかなり努力をした者でないと、なかなか読解しがたい『謎の古代文字』ですので、高校生にとってはかなりハードルが高いものの一つです。その点、画賛などのように画があると、伝えようとする意図が掴みやすく理解が進むと思われます。

待合の掛け物は藪内流十一代透月斎竹窓宗匠(とうげつさいちくそうそうしょう)の竹の絵の自画賛「葉葉清風を起こす」
吹き抜ける涼風に竹の葉がさらさらと音をたて、(心の中に)ひときわ涼しさを引き立てるようです。暑さ厳しき折に、待合の中で、心に吹く爽やかな風を感じ、亭主の深い心遣いを感じます。

本席の掛け物は十二代家元 猗々斎竹風宗匠(いいさいちくふうそうしょう)の自画賛で長刀鉾が描かれています。「くじ取らず」として三十三基の山鉾の先頭に立つ、言わずと知れた、祇園祭のシンボル的存在です。

画に添えられているのは七言の賦(ふ)です。(文字は左から右に並んでます)

 丁未 賦 祇園會
棚 車 奏 樂 響 長 空
晄 帯 朝 暾 進 向 東
祭 祀 盛 儀 無 本 比
萬 人 讚 仰 満 洛 中
       藪 紹智

祇園祭の情景が視覚聴覚を刺激しながら活き活きと伝わってくるような内容です。

掛け物に書かれるものは漢文・漢詩・和歌・消息(手紙)etc.…短いものから長いものまで様々です。これが少しでも読めるとかなり嬉しいものです。部員には、最初から読めないと考えるのではなく、一文字でも二文字でも読むことにチャレンジしてもらいたいです。もちろん、内容についても、古典の学習は必須ですよ。いろんな場面で、習った知識が登場して驚くはずです。(掛け物の写真は差し障りもあるので掲載しません。申し訳ありません。)

お茶会の後は、平安神宮の神苑内をのんびり散策して帰ってきました。のびのびとした緑豊かな環境でみな、楽しんでおりました。ふと気付いたのですが、京都の街中でありながら、ここは木々の間からもビルなどが全く視界に入らない(見た記憶がない…)素晴らしい環境です。
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お茶会では、不慣れな中高生が大人数で押し掛けてしまい大変ご迷惑をお掛けしました。
お陰様で、本物を体験させていただくことができ、部員たちも貴重な経験になったと思います。厚く御礼申し上げます。

水無月の茶の風景2 2015年06月30日(火)19時40分

■6月の活動②■
6月27日(土)
楽茶碗作り体験①
茶道部員へのアンケートでも常にランキング上位だったお茶碗作りをついに体験してきました。ご指導いただいたのは、楽茶碗作りを極め、創業以来百五十年間、伝統を代々の研鑽によって伝える楽焼の窯元「和楽」の七代目川嵜和楽先生です。
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お茶碗の型に仕上げたものを、様々なへらを使って削り、好みの形へと仕上げていきます。
まずは、高台から始め、次に外側を削り込み、内側、見込み、茶溜りを削ります。最初はおっかなびっくりで少しずつしか削れなかった部員も先生のご指導で徐々に大胆に思いのままに削り込んでいきます。
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今回は黒楽と赤楽の二種類を作らせていただきました。
一つは自分好みの形の楽茶碗・もう一つは斬新なオリジナリティー溢れる作品に仕上がってくるはずです。
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参加する部員には事前に、「楽茶碗がどのようなものかネットでもいいからよく見ておいで」と言ってありましたが、取り敢えず、いろいろと見るだけでも確実に目は肥えてくるはず!
今回の体験で、今まで何気なく使っていた茶碗への関心が起こり、知識を深めることができました。そして、その裏にある作り手の創意工夫や思いを読み取る感性が磨かれれば素晴らしいことです。

《部員の感想(一部抜粋)》
【『楽茶碗作り』体験について…】
★ 初めて作ったので、失敗ばっかりだったのですが、自分の不器用さにしてはうまくできたと思います。普段できない体験ができてとても楽しかったです。出来上がりが待ち遠しいです。
★ 初めての体験で、どのようにするのか分からなかったけれど、こつなどを教えて下さり、上手に作ることができた。なかなかできない貴重な経験ができて良かった。難しかったけれど、慣れたら簡単にできるようになったのでまた作ってみたい。
★ ひたすら削るという作業が思いのほか楽しかったです。以前、「陶芸は心の内面が映る」ということを聞いたことがあって、削り作業中に「大胆さが足りない」と言われたときに、本当に内面が映っているなと納得しました。
★ いつも稽古で何気なく使っている茶碗の作り方が分かったことと、思ったより難しかったことが分かった。これから使う時の意識が変わると思う。
 …部員それぞれに気付きや意識の変化がはっきりと見られました。物作りを通して確実に彼女たちの心が成長していくのを実感できます。

【自分が作った茶碗のこだわりポイントは?…】
★ 一つ目は、自分が欲しいと思っていた茶碗をお手本として作りました。二つ目は、せっかくの手作りなので斬新に真ん中から斜め下へ削ってオリジナリティーを入れました。
★ 一個目はできるだけ丸くしました。二個目は変わったやつが作りたかったのでらせん状に削りました。
★ 高台内部をうずまき状にしたこと。あと自分のサインをつけた所です。
…一人二個ずつ作らせていただいたことで、スタンダード…基本を重んじるような姿勢と、大胆に基本を外す感性が存分に発揮できたようです。

【好みの茶碗は?】
★ ずっしりと安定感のある形で、黒など「凛」とした感じのもの。
★ 黒くて、てかっている、肌触りのいいもの。
★ 手触りが良く、温かみがある茶碗。
★ 軽めで色使いがきれいな茶碗。
★ かわいい雰囲気の茶碗。
…意外とみんな大人っぽい茶碗!?が好みのタイプのようでした。

【今回作った茶碗をどのように使ってみたいですか。】
★ 自分のお点前で使ってみたいです。そして、家族に飲んでもらいたいです。
★ 両親にお茶を点てて飲んでもらいたい。
 …「自分で作った茶碗でお茶を点て、身近な人(家族)に自分の点てたお茶を飲んでもらいたい」という思いが全員の心に芽生えていることに驚きました。
秋期茶会では、焼き上がった自分の茶碗を使って是非とも自分の親をはじめ、お世話になった方にお茶を飲んでいただくことにしましょう。
川嵜和楽先生をはじめ、ご指導いただいた先生方、ありがとうございました。

平安のホームページのトップ(最新情報…2015年7月8日)にも茶道部 行事報告がアップされておりますのでご覧下さい。

水無月の茶の風景1 2015年06月30日(火)19時21分

■6月の活動①■
6月18日(木)
この日は3年生のクラブ卒業写真の撮影日でした。
3年生も最初の頃は、おしゃべりが止まらなかったり、まとまらなくて先生や前部長からピシャと怒られたりしたこともありましたが、すっかり落ち着いた先輩になってきました。
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今月のお菓子『水無月』
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一年の半分を終える6月30日にこの半年の罪や穢(けが)れを祓(はら)い、残り半年の無病息災を祈願する神事として「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われます。この「夏越祓」に際して食する和菓子が「水無月」です。
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子供の頃は、なぜか、けったいな色形のお菓子やなあと思って敬遠していましたが(食わず嫌い)、程よく冷やすと外郎(ういろう)がお口の中でひんやりとして涼しさを感じられより美味しくいただけます。

皐月の茶の風景 2015年05月31日(日)19時18分

■5月の活動■
5月7日(木)
新入生稽古2回目

新入生にとっては、本格的なお稽古は二回目になります。前回同様、先生や先輩が直接指導に当たり、いろいろなことをその都度教えていきます。
今回は、普段お家元の裏を取り仕切りお忙しい I 先生もお越しいただき、新入生も直接指導を受けることができました。上級生からは親しみと尊敬の念を持って「師匠」と呼ばれる I 先生です。
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今回から早速、水屋にも入ってやるべきことを少しずつ習っていきます。
お点前はもちろんですが、裏方である水屋の役割や仕事も理解していかなければなりません。水屋がうまく回るかどうかで、茶会の成否が決まってくるような重要な役割です。
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3年生も自分のお稽古はもちろんですが、下級生の指導にも当たります。自分がしっかり理解できていないと指導もおぼつきません。下級生を実際に指導することで、より一層自分のお点前もしっかりしてくるという効果も生まれます。
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残念ながらお稽古は、指導者や場所などさまざまな条件から毎日のように行うことはできません。それ故に、稽古日が少ない分、学業へのしわ寄せもほとんどないはずなので、部員には平生の学業面での手抜きを強く戒めています。その上で毎週の限られた稽古日を非常に大事にしてもらいたいと考えています。
また、稽古の一回一回が勝負です。短い時間内で如何に多くの事を感じ学ぶかによって成果が変わってきますし、茶道が「大人のたしなみ」である以上、精神性の成熟も求められます。ある一定のレベルに達すれば自己研鑽も必要になります。是非とも3年間で勉強と部活動の「高いレベル」での文武両道を成し遂げてもらいたいと思っています。

卯月の茶の風景2 2015年04月30日(木)19時09分

■4月の活動②■
4月30日(木)
新入生稽古始め

体験入部期間、クラブ登録を終え正式メンバーが決まり、今年度は新入生16名を迎えて活動をスタートしました。プログレス・選抜特進・一貫選抜コースと各コースからまんべんなく入部者があり、全部員数は29名にまでなりました。
みな、ほとんどが未経験の初心者なのでまだまだ立ち居振る舞いもぎこちないですが滑らかな動きを自然に身につけ堂々と『高校時代は茶道部で藪内流を習いました』と言える存在になってくれると思います。
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また、茶道部は中学生にはまだ門戸を開いてはいませんでしたが、『中学生だけど入部させて下さい!』という熱い要望に押され(笑)新たに3名の中学生を限定的に受け入れることにしました。飲み込みは早いはず?なので、続けていけば6年後はどこまで修得できるかが楽しみでもあります。

畳の歩き方から始まり、茶碗の持ち方、お客への出し方など、場所を変え基本的なことを習っていきます。
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稽古の最後には部員全員が集まり、先生から話をしていただいたり、今後の連絡をしたり、ミーティング的な要素を持つ集まりを行い、その後に道具の片づけを行います。
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ご指導は古儀茶道藪内流のお家元の事務局からおいでいただいているK先生です。いつも穏やかな語り口と的確な指導で部員から慕われています。お家元のお仕事がご多忙の中、茶道部設立以降、ご指導の中心として日頃のお稽古はもとより、稽古以外の行事ごとにも常に付き添っていただき本当に感謝しております。

卯月の茶の風景1 2015年04月30日(木)19時05分

■4月の活動①■
4月9日&16日&23日(木)
新入生オリエンテーション&体験入部

新年度がスタートしました。学校内には新たな力がみなぎっています。
新入生のクラブ選びのため、講堂において、クラブ紹介が実施されました。
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今年度は演出のひと工夫として、浴衣を着て登場です。説明を分かりやすくするためのパワーポイントを用意してクラブ紹介を実施してみました。
舞台に立つ二人の説明に合わせて、舞台下ではパソコンで画面を操っています。
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短い時間でどれだけの魅力が伝えられたのか分かりませんが、きっと興味を持って茶道部の門を叩いてくれる新入生たちはいるはずです。2・3年生の部員達も手分けして放課後に案内チラシの配布・勧誘に取り組みました。上級生が抜けた穴を埋めるため頑張りました。その努力の結果、どんな子たちが後輩になるのかドキドキですね♪

…後日、体験入部日のお稽古場の様子です。
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学校外にもかかわらず、たくさんの新入生が訪れてくれました。
広間も満杯で部員達も嬉しい悲鳴でした。

弥生の茶の風景2 2015年03月31日(火)18時58分

■3月の活動②■
3月14日(土)
着物着付け体験&まちなか散策

1・2年生全員で着物の体験イベントに参加してきました。
会場で好きな着物を選んで、着付けを教えてもらい、その後、着物を着て京都の街中へ思い思いの散策に繰り出すという、京都市の『伝統産業の日』のイベントです。地の利と申しますか、京都にいることの有り難みを感じます。
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めいめいが数多くの着物の中から自分の好みの着物を選んで、着付けの先生に一つ一つ順番に着方を習っていきます。教えてもらった通りに自分で着物を着付けていきます。
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着付けが終わったらランチタイム。食事をとりながら、昼から京都のどこへ行こうか計画を練ります。
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みんな、個性がはっきりと出る着物チョイスですね。
2年生は花柄中心のかわいい女性的な着物が多いようです。1年生はなかなかの渋い好みのようで大人の女性っぽい雰囲気でした。
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午後からはみんな、グループごとで思い思いの場所へ散策に出掛けました。京都市内の何カ所かにチェックポイントがありそこで記念撮影ができます。会場内にも撮影場所が作られ、プロのカメラマンさんに着物姿で写真をとってもらえるというおまけ付きです。写真はデジカメのデータをSDカードに入れていただけました。
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残念なことに現代では、着物はどうしても高価で普段、気軽に着ることが難しくなっています。その外にも着付けの問題や、決まり事も多いので、高校生にとって、憧れはあってもなかなか手軽に着るには敷居が高いものです。着物とは実際にどのようなものなのか、着物を着る上でどのようなことを知っていなければならないのか・・・少しずつ身につけていけるような機会がもっと増えることが望まれます。
こういう機会を利用することで、実際に着てみようという気持ちを持ってくれたら将来的にすごく有効だと思います。後は、気軽に購入できたり、着られたりできる環境作りが急務かもしれません。京都はそういうチャレンジが可能な土地柄です。せっかくの日本の大事な文化・伝統がこのまま廃れていくのは非常に惜しい気がします。

《部員の感想(一部抜粋)》
【『着物着付け体験&まちなか散策』体験はどのように感じましたか?】
★ 着物を着て京都の町を散策するのは初めての経験でとてもわくわくしました。見慣れた所が着物を着ただけで違った景色に見える気がして楽しかったです。
★ 普段着物を着ることもないし、初めて着物で長時間いていろんな経験が出来た。外国の人に一緒に写真を撮ってと言われて、やっぱり着物は日本人なら一度は着た方が良いと思いました。
★ 着付けが自分達で出来るようになると茶道部で茶会を開くときでも一気に雰囲気が出るし、これからも(着物の知識を)知っていると便利でいいと思うので良かった。京都にいても京都らしいところへあまり行ったことがないのでいい機会になりました。

【着物を着てみてどうでしたか?】
★ 着物を着るのは二度目でしたが、今回は自分で着てみることができたので楽しかったです。いつか自分で着られるようになりたいと思いました。
★ すごく気持ちもしゃきっとして、姿勢が良くなった気がした。座ったりするだけでなく歩くのも大変で、着物で茶道をされている方はすごいと思った。
★ 着物を着たのは初めてだったが、浴衣と似た着心地で違和感はあまりなかった。あまり自由に動けない分、振る舞いが小さくなったり丁寧になったりしていつもより女性っぽくなった気がする。

【着物の良いところ】
★ 普段より大人っぽく品位があるように見える。
★ 姿勢が良くなり、自然に動作など綺麗にみせようとする。
★ 色彩が鮮やかで綺麗だった。
★ 帯の楽しみや組み合わせの楽しみがある。
★ 温かかった。そして気分も上がる。
★ 多くの外国の方から声を掛けられ交流が出来た。

弥生の茶の風景1 2015年03月31日(火)18時46分

■3月の活動①■
3月9日(月)
卒業生お家元ご挨拶

卒業した3年生部員の代表が、藪内流のお家元にご挨拶に伺いました。
茶道部設立当初から直接ご指導いただき、ご尽力いただいたお二人の先生に
卒業生全員からのお礼のメッセージを書き寄せた色紙をお渡ししました。
また、ご厚意で邸内や燕庵、お庭をご案内いただき、じっくりと拝見させていただきました。
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腰掛待合…茶室の準備ができるまでの間、待つための場所です。
厳格な身分制度の中で生きた武家の立場を念頭に置いた構造になっています。
撮影者の後ろに、貴人(きにん)席と呼ばれる一段高い腰掛があります。(座面の高さが違います。)二人が座っているのは、相伴(しょうばん)席と呼ばれ、貴人席に座る人に対して、身分が低い、あるいはお供の者が座る席というコンセプトで作られています。雪隠(せっちん…トイレ)も二つ区別して作られています。
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庭石ひとつにまで由緒ある庭を巡りながら、歴史の重みを持つ本物に間近で触れられることは、鋭い感性を持つ高校生には、一生の記憶に残る貴重な体験だったと思います。