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師走の茶の風景2 2014年12月24日(水)14時14分

■12月の活動②■
12月13日(土)
第1回全国高校生茶道フェスティバル歓迎呈茶②
京都府公館(京都府民ホールアルティ)

緊張の中一席目スタート。
一席目は亭主・後見に3年生のベテラン?ペアを先発起用です。本物の棚を使って、上着を着てのお点前は初めての経験で少し窮屈そうでしたが、流れるようにお点前を進めていきます。
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短冊は先代家元 猗々斎竹風宗匠(いいさいちくふうそうしょう)筆「清風」。
『皆さんにとって本日の一服がすがすがしいものであるようにという気持ちと、私たち自身もすがすがしい風を感じるように、日々の高校生活を新鮮な気持ちで送ろうという気持ちを込めております』・・・後見挨拶文の一部抜粋。
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野点傘に古瓢(こひょう)の花生です。花は椿…この時期はちょうどお花の選択肢があまりない、というかほとんどない時期で困ります。花屋に行けば咲く季節の違う花が並び手に入れることの出来る現代…。私たちの中でも季節感は確実に薄れつつありますが、お茶は季節感が命です。

今回は各流派共通で、お菓子は末富の「今朝の雪」。懐紙は京都府広報監の「まゆまろ」。お茶は丸久小山園の「千木(ちぎ)の白」を用いました。水は御所の東側に位置する梨木(なしのき)神社で汲んだ水を使用しています。梨木神社の井戸から汲み上げる水は、京都三名水の一つで「染井(そめい)」の水と呼ばれ、甘くまろやかな水であるためお茶に適していると言われています。

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写真は今回持ち込んだお茶碗の一部です。「このお茶碗きれい!」とか「好き!」という気持ちから始まって、お茶碗や他の道具に対する知識もより一層身につけていってくれると嬉しいなぁと思うのが顧問の切なる願いです。

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