今日は今年度最後の部活日で、午後から藪内燕庵(やぶのうちえんなん)の茶室で稽古をしました。昨年3月に一度予定を立てていましたが、コロナの影響で部活動ができなくなり延期になっていたのです。再びお家元の承諾を得て、ようやく実現できました。
中高生がお家元の主座敷である緝熈堂(しゅうきどう)で稽古するのは、歴史上初めてのこと。11畳半の広間で、まずは入室や床の間にある掛軸などの拝見の仕方を学びました。学校にはきっちりとした茶室がないため、部員たちとっては良い体験になりました。
お菓子の方は、京都鶴屋の初桜でした。桜の蕾の形をしていて、膨らむ前の様。京都では桜(ソメイヨシノ)が平年より12日早く開花したばかり。中身は白あんで、とくに桜の風味はしません。
点前稽古は、緝凞堂と隣接された学市軒(がくしけん)という6畳の茶室で行いました。学校とは違った雰囲気の中で、緝凞堂内に飾られた大きな雛壇や緑の庭園を眺めながら、部員たちは楽しく稽古に励んでいました。