師走になりました。今月の聖語板は部長の中島梨佳さんが書きました。モチーフにした「牛橛(ぎゅうけつ)造像記」の直線的で角が強調された書体により、力強い表現になりました。
仏像の傍らに刻まれた文字を「造像記」といい、仏像の由来を伝えています。5世紀末に息子を亡くした母親が、回向のために仏像を作らせ、石に刻んだ文字が「牛橛造像記」といわれています。牛橛とは、その息子の名前です。
「聖教は読みやぶれ」とは、逆説的な言葉ですが、【聖典を破れるほど読み込め】という真理をついています。私たち書道部としては「お手本は開きやぶれ」といったところでしょうか。
(聖語の詳しい内容については、宗教教育blogも併せてご覧になってください)