4月29日(土)に、京都府私立理科研究会による春の自然観察会に、本校のネイチャー部員3名が参加しました。
朝9時に京都女子大学上の豊国神社に集合し、ルートの説明を受けた後、他校の生徒や先生方と一緒に、京都急行バスの車庫裏~東山トレイルに合流~出発点に戻るルートで1時間半ほど山道を歩きました。
最初はやや急な登り道を歩きながら、道沿いの倒木で、山地の地面が意外に浅いことや、コシダ、ウラジロシダ、キジノオシダなどの下草を観察しました。
特にこの時期は、ウラジロシダの新芽が一斉に「Y」字型になっている姿が見られ、参加した生徒たちは興味津々で観察していました。
その後、天然林と人工林のようすの違いや、ヒノキとスギの見分け方、カクレミノの葉の形や、葉の裏に文字が書けるタラヨウ、アオキの赤い実などを観察しました。
帰りのルートでは、所々でヤマツツジの花が見られ、道沿いのお地蔵様や昔の泉の史跡「曼荼羅泉」を確認し、出発地点へ戻りました。
短時間の観察会でしたが、近年京都周辺の山で多くなっているシイの花の匂いを嗅ぎ、天然林と人工林の違いから、人間の生活と里山の関係を考えるなど、いろいろ学ぶことの多い良い機会になったと思います。