今日は校外稽古のため、午後から藪内燕庵に集合しました。
御家元の主座敷である緝熈堂(しゅうきどう)は、西本願寺より移築された茶室です。部員たちは浴衣に着替え、先生より茶室の説明を受けて一人ひとり入室の仕方と拝見の稽古を行いました。
その後、緝熈堂と6畳の茶室である学市軒(がくしけん)の2ヵ所に別れ、2、3年生がお点前の稽古をしました。浴衣で点前をすると身も引き締まり、立ち振る舞いもより奇麗に見えます。
お菓子は、船屋秋月のもらい水です。朝顔を模した外郎生地(中は白餡)ですが、「朝顔や釣瓶とられてもらい水」(加賀千代女)でも知られるように、菓銘は朝顔ではなく「もらい水」です。早朝に井戸へ行くと、釣瓶(井戸の水を汲む桶)に朝顔が絡みついて咲いていたため、奇麗に咲いている朝顔を取ってしまうの可哀想に思い、他所の家から水をもらう光景が浮かびます。
稽古の最後に、浴衣姿で集合写真を撮りました。今回も浴衣を着たのは、部員たちから「浴衣を着て稽古したい」という声があり、せっかく正式な茶室で稽古するのですから、浴衣を着た方が良いと考えたからです。3回目ともなると、部員たちもだいぶ浴衣を着こなしていました。