先週27日木曜日の夕方から、宇治川の河川敷にて、恒例のツバメの塒(ねぐら)入りの観察会をおこないました。
ツバメは初夏にかけて、人家の軒下などに巣がけをし、夏の終わりには東南アジア方面へ(遠い場合はオーストラリアにも!)渡りをする習性があります。
巣を離れたツバメたちは、河川敷のヨシ原に集まって夜を過ごし、日中は渡りの体力をつけるために盛んに餌となる昆虫を食べに飛び回ります。
日没前になると、あちこちから多くのツバメたちが河川敷上空に集まり、日没とともに順にヨシ原に飛び込んでいく姿が見られます。これが「ツバメの塒(ねぐら)入り」です。
京阪の観月橋駅に夕方6時前に集合し、そこから観察地点の堤防まで20分ほど歩き、ツバメの来るのを待ちました。
今回は、京都の西と東で雷雲が発生していたため、雨雲レーダーと目視で天候の変化を慎重に判断しながらの観察になりましたが、幸い観察地の周辺には雷雲は発生せず、東西で時々生じる雷光も自然現象の観察の対象になりました。
昨年は観察が8月下旬だったため、上空を群れて飛び回る姿はあまり見ることができなかったのですが、今回は多くのツバメの群舞を観察することができました。
(下の写真をクリックすると見える小さな黒い点がすべてツバメです)
生徒たちも、上空に次々と集まるツバメの群れに歓声を上げ、しきりにその様子をカメラに収めていました。
ツバメたちが塒に入り終わる頃には、コウモリがあちこちで飛びはじめ、その頃に少し雨が降り始めたため、撤収し帰路につきました。
7時半過ぎに観月橋の駅に戻り、その場で解散となりました。
今回の観察会の内容は、昨年と同様に、文化祭のネイチャー部の展示で報告する予定です。