昨日(7月30日)の夕方、宇治川の河川敷にて恒例のツバメの塒(ねぐら)入りの観察会をおこないました。
ツバメは日本では初夏にかけて人家の軒下などに巣がけし、子育てをした後、夏の終わりに東南アジア方面へ渡りをする習性があります。
子育てが終わり巣を離れたツバメたちは、日中は渡りの体力をつけるために盛んに餌となる昆虫を食べに飛び回り、夜は河川敷のヨシ原に集まって夜を過ごします。
日没前になると、あちこちから多くのツバメたち(多い時には3万羽以上!)が河川敷上空に集まり、日没とともに順にヨシ原に飛び込んでいきます。これが「ツバメの塒(ねぐら)入り」です。
京阪電鉄の観月橋駅に夕方6時に集合し、そこから観察地点の堤防まで20分ほど歩き、ツバメの来るのを待ち構えました。
当日は好天に恵まれた上に、ここ数日の猛暑にもかかわらず、夕方には堤防の上を爽やかな風が吹き抜け、絶好の観察日和となりました。
今回はこれまでの観察会でも一二を争うほど多くのツバメたちが集まり、時には頭上で鳥柱をつくりながら上空を群れて飛び回るようすを観察することができました。
(下の写真の黒い点がすべてツバメです)
生徒たちも上空に次々と集まるツバメの群れに歓声を上げ、しきりにカメラにその様子を収めていました。
ツバメたちが塒に入り終わるのと入れ替わりに、多くのコウモリが舞う姿も見られ、それを見ながら帰路につきました。
今回の観察会の内容は、昨年と同様に、文化祭のネイチャー部の展示で報告する予定です。