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ネイチャー部 私理研夏季研修会に参加しました 2015年08月19日(水)17時36分

 8月の17・18日の一泊二日の日程で,京都府私学理科研究会が主催する夏季現地研修会に参加してきました。

 今回は四国・徳島の剣山方面が研修地で,京都駅前から団体バスで出発し,高速道で四国入りした後,まず「阿波の土柱」を見学しました。ここは吉野川によって堆積・隆起した地層が侵食を受けてできた珍しい地形です。
 次は「一宇峡の土釜」。ここは緑泥片岩の岩石が水の浸食を受けて釜状の滝壺になったものです。
 続いて「日本一の大エノキ」「四国一の大トチノキ」を見学しました。この地域は雨量に恵まれ,あちこちに巨樹・巨木が見られます。このときも多少雨に降られましたが,生徒たちは巨樹の迫力に圧倒されていました。

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 宿に入ってからも就寝までに2回,空が晴れた機会に,宿舎前で星の観察をおこないました。町中では絶対に見られない,文字通り「降るような星空」で,天の川銀河や,代表的な星座の説明を聞き,時おり流れる流れ星に歓声があがっていました。

 2日目は朝から剣山へ移動し,リフトで標高1750Mまで上がった後,四国の第2峰である剣山(1955M)の山頂を目指しました。
 天気予報では雨が心配されましたが,幸い山頂付近では絶好の天気に恵まれました。見晴らしの良いシコクザサの間の登山道から,もう一つのピークの次郎笈(じろうぎゅう,1929M)を経て,色とりどりの高山植物の花を観察しながら下山の途につきました。

ファイル 209-2.jpg

 剣山からの帰路の途中で,「奥祖谷の二重かずら橋」に立ち寄りました。ここは合戦に敗れた平家の一族によって渓谷にかけられたものと言われ,男橋・女橋の2つのかずら橋に加えて,人力ロープウェーの「野猿」があり,生徒たちは足のすくむスリルを味わいながら,川を渡っていました。

 わずか一泊二日の日程でしたが,非常に中身の濃い研修になりました。これからの部の活動に,ぜひ今回の体験を生かしてほしいと思います。