今日のお稽古は、ガラスの平茶碗を使ったお点前でした。
薮内流では、平茶碗を用いる際は茶筅を立たせます。夏は、涼しげに見える口の大きく開いた平茶碗です。
青いガラスの平茶碗と、抹茶がうまくマッチ。しかし、抹茶自体はかなり熱い。
こちらが、普通の平茶碗。口が大きいこともあり、抹茶が点てづらいという欠点もあります。
他では、高3生が高1生や中学生を指導しているのが目立ちました。
本日の主菓子は、俵屋吉冨の水無月でした。水無月は6月の代表的和菓子で、京都では6月30日に食べる習慣があります。ちょうど1年の半分を指し、半年間の悪い行いや身の汚れを払い、残り半年間を無事に過ごせまるよう(無病息災)祈願する行事が行われました。水無月が三角形なのは、氷のかけらを表現しており、上に乗っている小豆には悪魔払いの意味合いがあります。昔は氷が庶民にとって貴重なものであったため、氷に似せたお菓子を食べて、夏の暑さを乗り切ったわけです。