8月の3日と4日の二日間,高槻のJT生命誌研究館のサマースクールに参加してきました。
今年度はあいにく部員のスケジュールと日程が合わず,中学3年生の1名のみの参加になりましたが,「ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ」に所属しました。
今回のテーマは,細胞と細胞の接着に関わる「カドヘリン」というタンパク質を,DNAを導入することで細胞に作らせ,種類の異なるカドヘリン同士の接着の様子を観察・分析するというものです。
1日目は,実験の内容とスケジュールに関するオリエンテーションを受けた後,参加者同士で実験のデザインを相談しました。その計画に沿って,調べるカドヘリンのDNAと,細胞を識別する蛍光色素を細胞に導入していきます。初めて扱う研究機器に戸惑いながらも,研究室の方々に丁寧な指導を受け,作業を進めました。
2日目は,DNAを導入した細胞を計画に沿った組み合わせで混合し,蛍光を使って顕微鏡で細胞同士の接着の様子を確かめ,写真に記録しました。
最後に,それらの結果をプレゼンテーションで報告し,2日間のプログラムを無事終了しました。
今回の内容は,中学3年生にはやや難しいものではありましたが,基本的な仕組みは十分に理解できたと思います。また,大学(院)での本格的な研究に触れることができ,非常に貴重な,また良い経験になったと思っています。