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校長挨拶

凛として

  • 龍谷大学付属平安高等学校・中学校
  • 校長山脇 護
  • 龍谷大学付属 平安中学校・高等学校 校長 山脇 護

本校は、1876(明治9)年、滋賀県彦根市に創設された寺院子弟を教育する学校「金亀教校」に始まります。その後、現在の京都市下京区七条大宮の地に移転し、2008(平成20)年に龍谷大学の付属校となり、2015(平成27)年には学校法人龍谷大学と法人合併を果たし、今日に至ります。
 創立以来一貫して「浄土真宗の精神」に基づく「宗育(徳育)」を根幹とする教育を展開し、その揺るぎない「建学の精神」を継承することで独自の伝統と校風をつくってきました。今後も変わることなく、日常の心得として三つの大切「ことば、じかん、いのち」を掲げ、生徒たちにはあらゆる学びの機会を通じて、他者に寄り添い、自己中心的な見方を離れ、「真実を求め、真実に生き、真実を顕らかにする」ことのできる人間を育んでいきます。
 現代社会は、国際化、情報化が加速する一方で、新学習指導要領に記されたところの「予測困難な未来」が現実のものとなり、先行き不透明で変化の激しい、混沌とした時代を向かえています。だからこそ、この時代を生き、未来を託された若者には、今、必要とされる力、自ら逞しく生き抜いていく力を蓄え、将来大きく羽ばたいていってもらわなければなりません。国際社会の一員として地球的課題を探究し、高度情報化などの社会の変化にも、的確にかつ主体的に対応し発信できる力が求められます。「建学の精神」を礎にしながら、新しい教育の実践を推進すべく環境を整え、生徒たちには、授業や行事を中心としたあらゆる場面を通じて、深く幅広い学びによる確かな学力を身に付けてもらいたいと思います。
 2026(令和8)年、本校は記念すべき創立150周年を迎えます。今、大きな社会変革、教育改革の中にあって、龍谷大学付属平安高等学校・中学校は、「凛として」揺るぎない精神で人間教育を行い、その成果を力強く発信していけると確信しています。